ラクスルの成長可能性に心震える

ラクスルは成長可能性が満載 マーケティング
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読んでみた | 成長可能性に関する説明資料/ラクスル

仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる
Better Systems, Better World

ラクスルとは

ラクスル株式会社は、2009年9月に 松本恭攝 (まつもと やすかね)氏によって設立された企業。

社名を冠した印刷・集客支援のプラットフォーム「ラクスル」の他に、
ハコベル」:物流プラットフォーム
ノバセル」:広告プラットフォーム
ジョーシス」:ITデバイス & SaaS統合管理サービス
などを運営する企業です。

2018年5月に東京証券取引所マザーズに上場し、2019年8月には東証一部に市場変更しました。
2021年9月にはプライム市場を選択することを決定し、順当にいくと2022年4月からはグローバル企業向けのプライム市場に属することになります。

この記事で取り上げている成長可能性に関する説明資料は、2018年5月に作成されているため、ノバセルとジョーシスについては記載されていません。

代表取締役社長CEO 松本恭攝 氏

代表取締役社長CEOの松本氏は、2008年3月に慶應義塾大学商学部卒業、同年4月にA.T.カーニー株式会社入社。
A.T.カーニー入社からわずか1年半でラクスルを起業した。
何というスピード。
私は新卒1年目にはタバコを吸うことくらいしかできなかったので、雲泥の差である。

成長可能性に関する説明資料とは

東証マザースが提出を義務付けている書類です。
内容は解説資料を読んで、追って詳しく記載します。

ラクスルの成長可能性に関する説明資料

その成長可能性に関する説明資料がこちらです。
PDFを埋め込んでいます。うまく見えるかな。

ヴィジョン(ビジョン)

仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる。

※当時の資料では「ヴィジョン」と書いてありますが、最新資料では「ビジョン」になってました。
ビジョンのほうが一般的ですもんね。

印刷・広告・物流などのデジタル化が進んでいない伝統的な産業をインターネットを用いて産業構造を変え、そしてより良い世界を実現する。
ということで、産業のDX化といっても良いのではないでしょうか。
一企業が産業自体をフォーカスしてる点が、視座が高いですよね。

BtoB領域でのシェアリングプラットフォーム

シェアリングプラットフォームとは

配車サービスのUberや民泊のAirbnbに代表されるような、モノを所有せず利用したいときに利用できるというサービスを指します。
Uberは車の保有を、Aribnbは家の所有をシェアできるようにしていますね。
同様にラクスルは、印刷機械と運送車両をシェアリングするプラットフォームを運営しているのですね。

大企業を中心とした産業構造をシェアリングプラットフォームに置き換える

前述したとおり、 デジタル化が進んでいない伝統的な産業をインターネットを用いて産業構造を変える。ということで、BtoB領域を対象に事業を展開しているところもラクスルの戦略です。
歴史の長いBtoB領域ほど、多重構造になっていたり、非効率な部分があるのでしょう。大きな市場に参入し、テクノロジーを用いて独自の価値を発揮していくということですね。

製販一体 → 製販分離

製造と販売を一体にするビジネスモデルから、 製造と販売を分離し需給を効率よくびつける在り方を提示するラクスル。
インターネットによってサプライヤーを統合するコストが大幅に低下していることから可能になったという。
例えば、各地に散らばる印刷機械の空き状況の把握、印刷場所から発注場所へのコストの把握などだろうか。

明快な財務KPI:売上総利益の最大化

IR資料「成長可能性に関する説明資料」からP31を抜粋

IR界隈では良く取り上げられている上記スライドが示すとおり、ラクスルの戦略は明快だ。
SaaS企業を中心に赤字を掘りながらも、売上最大化を実現しようとする企業も増えてきている昨今、そんななか、ラクスルが目指す戦略は売上総利益=いわゆる粗利益を最大化すること、そしてそれを成長へ再投資していくことが企業価値を向上することに繋がるという考えだ。

この図が示すとおり、「仕組みを変えれば、世界はもっと良くなる」を体現したシェアリングプラットフォームを立ち上げ、顧客・サプライヤー・ラクスルの三方良しを実現しながら財務数値・事業KPIを追う経営スタイルはシンプルながら文句のつけようがないといえる。

ラクスル事業

ユーザーと印刷会社の間にプラットフォーマーとして立ち、受発注・支払い・納品業務のサポートをします。
toBサイドでは、受注→製造がスムーズなこと。稼働率があがること、そして当然ですが儲かるかどうかが重要です。
toCサイドは、使いやすいサイトで早く・安い料金で提供していくかが鍵といえるでしょう。
また、最近は印刷価格自体はどこも安くなってきているので、商品ラインナップも大事かもしれません。

そんな料金・スピード以外の部分にもラクスルの強さは現れています。
ラクスルのサービスサイトを見ていただければ分かる通り、
印刷可能な商品種類は多岐に渡っており、ラクスルの印刷サービスはto名刺・チラシ・フライヤーなどの印刷からTシャツ・うちわなどのノベルティグッズまで網羅し、サービスの魅力を高めています。

印刷サービスラクスルのサイトトップ_キャプチャ
印刷サービスラクスルのサイトトップ_キャプチャです。

「印刷プラットフォーム」ではなく、「印刷・集客支援プラットフォーム」と記述してるところにその意図が現れていると思うのですが、チラシの印刷→ポスティングまで行うサービスもあります。ユーザー目線で考えたときに、チラシを刷ることがゴールなのではなく、ポスティングして集客するところまでがゴールというのを捉えた素敵なサービスだと思いました。

事業については別の記事で詳細に記載したいと思いますが、印刷会社の持つ印刷機械の不稼働時間をうまく活用した点、販売機能をラクスルが代替する点に産業構造を変えるという言葉が当てはまると思います。

ここまで読んで、ありがちなユーザーの数を集めて場の魅力を高めるサービスかな。なんて思った方、ラクスルは向き合い方が一味違うんです。
なんと、R&D目的で印刷機械を自社で保有する徹底ぶりなんです。
R&D =Research & Development(リサーチ・アンド・デベロップメント)研究開発のこと

ハコベル事業

14兆円(!)ともいわれる国内トラック物流市場を対象としたシェアリングプラットフォーム事業が「ハコベル」です。
ラクスルは印刷工場と発注主をつなぐプラットフォームでしたが、ハコベルでは運送会社と荷主をつなぐプラットフォームを運営しています。
配送依頼から配送状況のリアルタイム管理までをオンライン上で完結させたサービスです。

運送サービスは多重下請け構造があり、ハコベルによる利便性向上の余地は大きいと書いてあります。
事業の詳細は別記事で掘り下げてみたいと思います。

感想

いつかGreat Companyになるラクスルを細々と応援していきたいと思います。
やはり成長可能性に関する説明資料は、企業のビジョンや戦略が分かりやすくまとまっていて勉強になりますね。
マザーズ市場は成長著しい会社が上場する市場なので、勢いがあったりビジネスモデルが新しかったりと注目度満載です。

ラクスルに限らず、これらの資料はチェックしていきたいものです。

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